ファイターズ
2021/11/21 14:09

新庄監督 三塁コーチやる!

就任会見後、初めて鎌ケ谷を視察に訪れた新庄監督(右)は、選手の動きを林ヘッドコーチと共に見つめた

 ビッグボスが三塁コーチャーに!? 日本ハムのビッグボス・新庄剛志監督(49)が20日、千葉・鎌ケ谷で行われている秋季練習を就任以来、初視察した。来季、一緒に戦うコーチ陣ともミーティングを行い、積極的な意見交換を行った。「シーズン中、1、2軍のコーチを入れ替えるかもしれない」と、コーチをシャッフルするプランも披露。1、2軍の垣根を越えて、チーム全体で勝利をつかみにいく。

 ビッグボスが鎌ケ谷に現れた。今年は2軍戦を見る目的で何度か足を運んでいたが、監督に就任してからは初めての視察となった。コーチ陣ともコミュニケーションを取り、首脳陣の気持ちを一つにした。
 「僕たちでプロ野球を変えていこう。あとカッコいいチームになろう。明るく、すごい楽しくプレーをしているんだなというチームになろう」と方針を打ちたてた。「そのためには、太っている人は減量します。白髪の人は白髪染めしてもらって、みたいな話をしてきました」と笑ったが、「みんな明るく、いろんな意見を出してもらって、すごいいいミーティングでした」と満足げな表情を浮かべた。
 シーズン中には、コーチを積極的に入れ替えていく考えを持っている。ベースコーチも同様で、「僕がサードコーチャーでサインを出すかもしれない。いろんなことをやっていきたいから、決まり事はないですね」と、一言で1、2軍の線引きを取っ払った。
 かつて、仰木彬氏や伊原春樹氏が監督を務めながら、三塁コーチャーも担った。「サードランナーが来たときに、次行けよ、ホームスチール行けよ、とアドバイスは出すかもしれない」とニヤリ。相手チームを惑わすには、これ以上ない役割だ。
 根底にはチーム全員で戦っていく意識が存在する。自身のツイッターでは、選手全員を1度は1軍に上げることを明かしている。金子打撃コーチを例に挙げ「内野の守備、すごくうまい選手だったでしょ。気になるところがあったら言ってください、と。守備走塁コーチを気にせず、アドバイスしてみんながプラスになるように、みんなで上がっていこうと言ってある」と説明した。
 チームの認知度を上げるために、このオフはメディアにも積極的に露出していく。すでに密着取材している番組もあり「ファイターズという名前を日本中の人たちに知ってもらいたい、ということがメインで働きまくります」と意気込んだ。
 新生ファイターズは、ビッグボスを中心とした一枚岩になることを目指す。それがかなえば、プロ野球は確実に変わっていく。

あるぞ!ファンフェス仰天パフォ披露

 サプライズ演出はあるかー。新庄監督が自らの登場が発表されたばかりの「ファンフェスティバル2021」(30日、札幌ドーム)に言及した。
 現役時代は球場の天井から降りてくるなど、仰天パフォーマンスを披露した実績がある。「出る出る。登場の仕方? そんなの言えない」と詳細は伏せたが、「それまでの準備はものすごく気にするタイプなので。今、ちょっと考えている感じかな~」と不敵に笑った。
 ファンと触れ合う機会を心待ちにしている。当日は、午後6時からのナイター開催で「オレが出ていくこと自体が楽しみ。2万人は来てもらいたい」と熱望。日本ハムの一員としては、日本一になった2006年以来の札幌ドーム凱旋。華やかに、ビッグボス劇場の幕が開ける。

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