ファイターズ
2021/11/20 15:42

山田勝彦1軍バッテリーコーチ就任若手に「目をギラギラさせてほしい」

フォトセッションでガッツポーズする稲田内野守備走塁コーチ、林ヘッドコーチ、山田バッテリーコーチ、稲葉GM(左から)《撮影・桜田史宏)

 一人前の捕手を育て上げる―。日本ハムは19日、千葉・鎌ケ谷の球団事務所で新たに就任する1、2軍コーチの会見を行った。山田勝彦1軍バッテリーコーチ(52)は、捕手を一本立ちさせることを誓った。若手に対しては「監督にどれだけアピールできるか。目をギラギラさせてほしいですね」と貪欲さを求めた。

 楽天・嶋(現ヤクルト)、オリックス・伊藤光(現DeNA)、阪神・梅野。山田コーチが指導者として携わってきた捕手たちは、球界を代表する選手となっている。梅野は東京五輪の野球日本代表に選ばれるなど、トッププレーヤーにまで上り詰めた。
 レギュラー捕手が定まっていないチームにとって、うってつけの存在となる。新庄監督から熱心なアプローチを受け、迷いながらもビッグボスを支えることを決断した。アナリストから映像も集め、選手のプレーもチェック済みだ。
 「若い選手が多い中で、特にキャッチャーは一人前になるには時間がかかる。監督が言うように自助努力しかない。その手助けを僕はできる」。選手たちの進むべき道を分かりやすく示すことで、成長を促していく。
 嶋らも自らの努力で定位置を勝ち取ったという。「やっぱり野球に取り組む姿勢。野球オタクというか、野球好きというか。本当に取り組み方がすごかった」と振り返る。
 ビッグボスからは“全権委任”もされた。「(新庄監督は)キャッチャーってあまりわからない。その部分を僕にお願いしますというふうに言われた。見極めは全部お任せします、と」。捕手を一人前にすることが最大のミッションとなる。稲葉GMも「しっかりと今の捕手陣を育てていただける」と期待を寄せた。
 新庄監督や稲葉GMと同じく「野村イズム」を受け継いでいる指導者の一人。18日には野村克也氏のお墓に足を運び「新庄とこういうことになって…」と報告も済ませた。扇の要を中心とした強いチームをつくることが、恩師への恩返しとなる。

稲田1軍内野守備走塁コーチ盛り上げ役も担当だ

 稲田1軍内野守備走塁コーチは、盛り上げ役にもなる! 稲葉GMは「(稲田コーチは)まず、元気がある。今年は少しチームが暗かったかなと感じていましたけど、明るくしていただける」。チームの雰囲気を活性化させる役割も託した。
 内野守備には解消すべき大きな課題が多い。稲田コーチは「もっと詰めた意識を持たないと。やっぱり四つ、五つという意識をもって、改善していかないと。もっと視野が広がってできるんじゃないかなと思う」と選手に細部まで意識することを求めた。
 三塁コーチャーを任される可能性もあり、「動かないコーチャーになるかもしれない。三塁なのに」と冗談めかしたが、「サインも覚えないといけないし、肩も回さないといけない」と意欲を見せた。

新体制へ抱負コメント

◆林孝哉1軍ヘッドコーチ(48) 「ビッグボスは、しっかり準備をされる方。常に先の先を考える野球観を持っているので、その部分を選手に伝えていきたい」
 ◆木田優夫2軍監督(53) 「選手が思い切って野球をやらないといい結果は出てこない。そういう環境をつくってあげられれば」
 ◆多田野数人2軍投手コーチ(41) 「肩書はコーチですが、選手をサポートし、能力を引き出してあげられるような役割に徹したい」
 ◆伊藤剛2軍育成コーディネーター兼投手コーチ(44) 「まずは若い選手の土台をつくり上げること。1軍に随時、選手を送り込めるような育成環境を整えていきたい」
 ◆川名慎一2軍育成コーチ(51) 「チームが求めるもの、方針について話し合いながら、1軍の勝利に貢献できる選手の育成に尽力したい」

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