ファイターズ
2023/12/29 05:00

山本拓実 ヤクルト・高梨らと韓国武者修行へ 求めるのは常時150キロの直球

韓国武者修行でさらなる飛躍を期す山本拓

さらなるレベルアップ期す小さな勝負師

 日本ハムの山本拓実投手(23)が、春季キャンプを控える1月下旬に韓国へ渡り、武者修行するプランを明かした。現地ではトレーニング施設「SSTC」へ出向き、投球フォームの改良や肉体強化に取り組む。新天地で躍動する小さな勝負師は、ブルペンの中核を担うため、貪欲にレベルアップを目指している。

動作解析のため韓国のトレーニング施設へ

 知識を蓄えてスケールアップを図る。韓国への渡航は1泊2日の弾丸スケジュール。宮古島で自主トレを共にするヤクルト・高梨の誘いを受け、新たな挑戦をすることに決めた。チームメートの田中瑛も同行する予定で「ドライブライン的な動作解析の施設で、高梨さんから『よかったら、どう?』って。動きを見てもらって、それに合うトレーニングを教えてもらえたら」。1月は宮古島→韓国→名護と強行軍になるが、積極的な行動で知見を広げるつもりだ。

効果は実証済み ロッテの坂本らが大飛躍

 昨オフにはヤクルト・星やロッテ・坂本が「SSTC」を訪れ、球速の大幅アップに成功。飛躍的にパフォーマンスを上げ、それぞれ47試合、51試合と登板数を一気に伸ばした。

 今季、直球の平均球速が149キロ台だった山本拓は「今年は速い球を投げたい時に、投げられるようになってきた。そこを底上げしたい。力を入れた時に制球と球質を維持できるよう、細かいところを詰めたい。リリーフをやるなら、数字的には常時150を超えるようになりたい」と目標達成へ力を込めた。

来季へのモチベーションは人一倍 愛妻のためにも!

 もともと都内の動作解析施設にも通っており、今回の渡韓はセカンドオピニオン的な意味合いが強い。「今年もシーズン終了後に行きました。年明けにもう1回、東京へ行って、解析した結果をもとにトレーニングして、どうなったかを確認します。韓国でも違う角度から見てもらう。いろいろな専門分野の人が近いことを言えば(練習が)合っていると思える。そうなれば、より自分で理解してトレーニングや野球ができる」と取り組みの意図を説明した。

 今オフ、最愛のパートナーを得た右腕のモチベーションはすこぶる高い。大活躍を目指す2024年へ向け、長い冬に鍛え抜く。

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