コンサドーレ
2023/11/11 21:55

札幌GK高木駿が得意のエリア外カバーで完封に貢献 上位・広島相手に熱闘スコアレスドロー

試合終了後、DF岡村(中央)と抱き合うGK高木(右)(撮影・桜田史宏)

■J1第32節 札幌0-0広島(11月11日、札幌ドーム)

前回対戦と同じく両チーム無得点も 内容で魅了

 リーグ開幕戦に続き、再びスコアレスドローでの決着となった。互いにゴールネットを揺らすシーンこそ無かったものの、90分間にわたって両チームがピッチ上で繰り広げたテンポの速いサッカーは、札幌ドームに詰めかけた1万2906人の心を激しく揺さぶったはずだ。

札幌の守護神と広島の日本代表GK大迫が躍動

 その熱戦の主役となったのは、両チームにいる2人の守護神だった。広島の日本代表GK大迫敬介(24)がビッグセーブを連発すれば、札幌のGK高木駿(34)も負けじとゴールマウスを守り抜いた。

 前半の45分間を優位に進めたのは札幌。多くの時間でボールを保持し、幾度となく広島ゴールへと攻め込んだが、そこに立ちはだかったのが大迫だった。

エリア内で札幌が連続で決定機迎えるもビッグセーブで阻まれる

 同29分、左サイドを突破してペナルティーエリア内へと進入したFW菅大輝(25)がMF青木亮太(27)へラストパス。青木が右足で決定的なシュートを放つが、大迫に右手一本ではじき返されてしまう。札幌はそのこぼれ球をつなぎ、ゴール前で再び青木が左足で狙うが、今度は大迫の左手に防がれてしまった。前半だけで7本のシュートを放った札幌だったが、大迫の牙城を崩すことができないまま無得点で前半を折り返した。

「絶対に負けたくない」と高木も触発され エリア外もカバー

 好セーブを連発する姿に「相手のGKが代表だというのは意識していたし、絶対に負けたくないという思いもありました」と、反対側のゴールを守った高木も触発された。後半に入ると広島が長いパスで札幌のDFライン裏を狙う場面が増えるが、高木が何度もペナルティーエリア外に飛び出してカバーし、ピンチを防ぎきった。「自分自身、得意としているプレー。僕が出てくることで味方のDFがより前に行ける。後ろを越えたらGKが出てくるという意識があれば、余計な裏への心配を減らすことができるし、そのあたりはミシャさんからも要求されていること」。

後半、ペナルティーエリア外に飛び出し、ヘディングでクリアするGK高木(左)

 

攻撃的な、前へ出ていくGKとしてチームに貢献

あわせて読みたい