コンサドーレ
2023/04/29 22:40

前節のゴール取り消しにリベンジ! 札幌MF浅野が正真正銘の1試合2得点で勝利導く

後半15分、自身2点目を決めてサポーターと喜ぶMF浅野(右)(撮影・舘山国敏)

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■J1第10節 横浜FC1-4札幌(29日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場)

 北海道コンサドーレ札幌は敵地で最下位に沈む横浜FCと対戦し、4-1で大勝した。前半1分にいきなり先制点を献上したが、同39分にMF浅野雄也(26)が同点ゴール。同アディショナルタイム1分にFW小柏剛(24)が勝ち越しゴールを決めた。後半も15分に浅野が自身2点目、最後は同アディショナルタイム3分にDF田中駿汰(25)がダメ押しゴールを決めた。札幌の通算成績は3勝4分3敗。勝ち点を13に伸ばし、10位に浮上した。

前半1分に先制許すもゴールラッシュで逆転成功 試合後は浅野コールの大合唱

 気温22度と初夏の陽気を思わせるような横浜の地で、浅野の笑顔がはじけた。試合終了後、テレビ中継のインタビューを終えた浅野は猛ダッシュでゴール裏に向かう試合メンバーに加わり挨拶を終えたが、サポーターには気付かれておらず。「浅野が来てないぞ」との声が上がり、再びゴール裏に戻って〝浅野コール〟の大合唱を浴びた。

 札幌は試合開始早々に一瞬の隙を突かれて失点。今季初勝利を狙う横浜FCの体を張った守備の前に、なかなか決定機をつくれなかったが、その不穏な空気を一蹴したのが浅野だ。

相手DFの転倒を横目にエリア外から強烈シュートを決めて1点目

 まずは前半39分、自慢のスピードが相手にプレッシャーを与え続けたことによって生まれた同点ゴールだ。自陣から出されたロングボールに「振り切れるスペースがあったので積極的に狙った」と猛チャージ。すると相手DFンドカが競ろうとしたところで先に転倒。浅野はそのままフリーでボールを受けると、ペナルティーエリア手前で左足を振り抜き、強烈なシュートをゴール右に突き刺した。試合後にはンドカとその場面について話したと言い、「詰めると抜かれると思ったから距離を開けたんだよね」と言われたようで、してやったりの表情だ。

 逆転ゴールにも関わった。前半アディショナルタイムに放ったミドルシュートのこぼれ球に小柏が詰めたもの。得点のきっかけをつくったが「本当のエースはあのシュートを決めないとダメなので課題」と厳しく自己採点を下す。

後半15分には華麗な連係から崩しきってフィニッシュ「チームのみんなに感謝」

 その反省も生かし、しっかりと決めきったのが後半15分のゴールだ。右サイドでボールを受けた小柏から、荒野、菅とワンタッチでつないだパスをペナルティーエリア内左で受けると、角度の無いところから左足でゴール右へと流し込んだ。「うまいこと自分の前にボールが来た。あれはチーム全員で崩したと思いますし、本当にチームのみんなに感謝します」と崩しきったチームメートとの連係を誇った。

1試合2得点は広島時代に同じニッパツで決めて以来2度目

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