■イースタン 日本ハム１－６ＤｅＮＡ（10月４日、鎌ケ谷）

　清宮は、一塁の守備位置から涙ながらに斎藤の登板を見届けた。投球前には「結果に追われるスポーツなので、最後くらい思いっきり楽しんでほしい」と声掛け。試合後は「僕にとってはいつまでたってもスターだなと思います」としみじみと語った。

　早実初等部に在籍していた０６年、夏の甲子園決勝再試合をアルプス席で生観戦。マウンドで輝く斎藤の姿が、野球に打ち込むきっかけとなった。

　一番の思い出は初対面した高校１年生の時。「うわ～かっこいいって」と感激した。縁あってチームメートとなり、初めて斎藤の後ろを守った日のことも印象に残っている。

　「あとは一回、母親と写真を撮ってくれた。それだけはかなえさせてくれと（母に）言われていたので良かったです」。憧れのスターへ、次は清宮が恩返しする番だ。

　イースタン・リーグの本塁打タイトルを獲得したが、当然、満足などしていない。勝負すべき舞台は１軍。先輩の期待を裏切るわけにはいかない。

≪記事リンク≫佑 鎌ケ谷ラス投　涙の三振締め

吉田「本当に頑張らないと」

　吉田は２軍最終戦の先発マウンドを託され、２発を浴びるなど２回を投げて４安打３失点。悔しい結果に終わったが、セレモニーであいさつする斎藤の姿を目に焼きつけた。「辞める時にああやってファンのみなさんにお疲れさまと声を掛けてもらえる選手になりたい」と決意も新た。斎藤からは「頑張ってね」とエールを送られたそうで「シンプルですけど、その言葉が一番感動したというか、本当に頑張らないといけない」と意気込んだ。（鎌ケ谷）