連勝街道を突き進む。日本ハムの上沢直之投手（２８）が、１４日のソフトバンク戦（札幌ドーム）に先発登板する。４月までは０勝４敗と苦しんだが、月が変わり、７日の西武戦（ベルーナドーム）で待望の今季初勝利を挙げた。キャリアを通して相性の良い５月に巻き返しを図る。

相性が一番良い月〝ミスター・メイ〟襲名へ

　エースが今、見据えているのは借金返済だ。前回登板で今季初勝利を挙げたが、ここまで１勝４敗と黒星が３つ先行している。「早くその借金をなくせるようにしたい」と話すように、当面は勝敗を五分に戻すことが目標となる。

　そんな右腕を後押しする数字もある。プロ１１年目の上沢はここまで通算５４勝４８敗を記録しているが、その中でも５月は１２勝６敗。一番、勝ち星を稼ぎ、勝率も.６６７と相性が良い月となっている。「４月までがあんまり良い月じゃなかったんで、５月は良い月にしたい」と〝ミスター・メイ〟襲名をもくろむ。

　試合のなかった１２日は「しっかり休みました」。家族とノースサファリサッポロに出かけるなどして、心身共に英気を養った。「家族との時間が一番、心を落ち着かせられる」と表情をほころばせた。

　この１週間は「もっともっとより良い状態にするために、どうするべきかっていうのをすごく考えながら」調整してきた。エースとして、これ以上、黒星を先行させるわけにはいかない。