ファイターズ
2022/05/06 23:50

生田目 4年目の進化見せた 今季初登板で六回途中2失点

今季初登板で六回途中2失点と好投した生田目

■日本ハム0ー5西武(6日、ベルーナドーム)

球速差ない直球とツーシームで打者を幻惑

 収穫と課題がはっきりとした今季初登板だった。6日の西武戦に先発した生田目翼投手(27)が5回⅓を3安打2失点と好投を見せたが、打線の援護に恵まれずに黒星を喫した。

 自慢の剛球がうなりを上げた。序盤から強打の山賊打線相手に、150キロ超の速球を臆することなく、投げ込んでいった。二回には5番・中村に対して、3球目に投じた直球でプロ最速となる155キロを計測。「とりあえず腕を振って投げることは意識していた」と五回までは2安打無失点、投球数もわずか47球だった。

 球速差のない直球とツーシームが相手打者を惑わせた。「(ツーシームは)1球で仕留めたい時に投げたり、カウントを取りにいった時に投げるようにしています」と伸びる直球と沈むツーシームを投げ分け、打者をイメージ通りに打ち取っていた。

 潮目が変わったのは、0―0で迎えた六回だ。先頭打者に四球を与えると「点数を先に取られたくない」という気持ちが先行し、力みにつながった。その後犠打を挟み、2四死球で1死満塁とすると、外崎の右前適時打で先制点を献上。ここで悔しい降板となった。

 相手エースとの投げ合いということもあり、経験の差を露呈してしまったが、確実に光は見せた。「(プロ)4年間で一番早く1軍で投げられた。これからはずっと1軍にいられるように頑張ります」。次回登板はまだ不透明だが、闘志を秘めながら雪辱の機会を待つ。

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