《SHINJOの信条》~交流戦直前バージョン~ じゃあもう、ベンチ対決ですね(笑)。一、三塁をつくりたい

―交流戦最初のカードは阪神戦。藤川監督のイメージは
「この間も二回にダブルスチールをかけて。キャッチャーはセカンドに投げるふりをしてサードに投げてアウトだったんですよ。あ、二回から仕掛けてくるんだと。普通なら二回だったら、セカンドにスローするんだけど、相手チームは今までのタイガースと違う作戦を使っているから偽投でサードという指示を出したと思う。だから、(采配が)俺寄りかなと(笑)」
―藤川監督は新庄監督の野球を参考にしているそう
「じゃあもう、ベンチ対決ですね(笑)。一、三塁をつくりたいですね」
―読み合いになる
「読み合いはおもしろいですよ。僕は将棋が好きなので。こんな顔をして(笑)」
―以前、監督就任前の藤川さんと対談し、監督を目指せと言っていた
「当たったでしょ。練習態度とかを僕は見ているので。間違いなく、藤川球児という人間は監督にふさわしいと分かっていたので。あのときに球児はいつか監督になると。本人も思っていたんじゃないですか。監督にならないといけないと。たいしたもんじゃないですか。1年目から首位。でも…揃っているか、メンバー(笑)。つくり上げてきた人たちがすごい方ばかりなので。それを崩したくなるところですけど、球児はそこまで崩していないですね。佐藤くんの外野とか、僕は素晴らしいなと思いますよ。打てる外国人がサードしか守れないというところで。ああいう柔軟性というか。それもマネしているのかな(笑)」
―今は連絡を取っているのか
「してない。してないけど、監督になる前はしてましたよ」
―藤川監督の現役1年目は覚えているか
「もちろん、もちろん。ひょろひょろの体。僕の1年目と同じくらいの体形で。横浜スタジアムで初登板かな…。ちょっと忘れましたけど、めちゃくちゃ打たれたんですよ。でも強い真っすぐでどんどん向かっていって。僕はセンターを守っていて、あ、この子、いいピッチャーになるわと。球児になんか、言ったらしいんですよね。それは球児に聞いてもらって。この子、芽が出そうだな、スターになりそうだなと思ったら声かけをぼそっとするんですけど、覚えていない(笑)。(当時の藤川投手は)それでよし、プロの世界で成功するんだという気持ちになったと。それぐらいのピッチャーで、マウンド度胸がものすごくあったので。僕もこそっと練習をしたいタイプなんですけど、球児がずーっと遅くまでやっていたので、行けなかった思い出がありますね。球児が帰って係員さんにカギをもらって開けていたという。早く帰れ球児(笑)、と思っていたぐらい練習していた」
―一緒に練習はしたくなかった
「バッティングにしてもウエートにしても嫌なんですよ。近くでゴソゴソされるのは。ウエートにしても鏡を見て、ここの筋肉を大きくして、強くするんだという意識がないと大きくならないんですよ。だから周りにいたらすごく嫌だった。(深夜の)11時とか12時に甲子園に行って、ウエートトレーニングをした後、1時半ぐらいから室内でバッティングをしていましたね。それぐらい、やると決めたらやらないと。で、いつも寝坊しそうになる(笑)」
―その当時から藤川さんが監督になる予感があったか
「さすがにそれは分からない。アメリカに行って独立リーグに入ったでしょ。その後、またタイガースに復帰したでしょ。そのストーリーだけでも監督ですよ。大変なんですから。それはすごい。高津監督もそう。ものすごく見習うところがいっぱいありますよ」
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