オリックスから新加入した山崎の隣には、「ばいそんくん」と呼ばれている北浦がいることが多い。７歳違いの左腕同士で、楽しそうにじゃれ合っているのは、おなじみの光景だ。

　本拠地・エスコンフィールドの試合では、いつも一緒にグラウンドに姿を現す。先発投手と中継ぎでは、ウオーミングアップの開始時間が違うのに、なぜだろうと気になっていた。

　その裏には、後輩左腕の気遣いがあった。「僕が誘っているのもあるんですけど、福也さんアップの１０分くらい前にグラウンド出るんですよ。遅いんですよ。僕が１時間くらい早く出てきて、１人にさせないようにしているのもありますね」

　シーズン開幕前には、山崎が北浦に高級ブランド「バレンシアガ」のパーカーをプレゼント。日々、仲を深めている２人だが、まだ食事には行けていないという。「毎回、言われます。何が好きなの。何が食べたいのって。行けるタイミングあればいいんですけどね」。実現する日も近そうだ。