ファイターズ
2023/11/01 22:20

台湾の至宝・孫易磊が始動 剛速球生む独自のステップに一流投手との共通点

キャッチボールする孫易磊(撮影・小田岳史)

沖縄・国頭の秋季キャンプに参加

 母国の誇りを胸に、新天地でのスタートを切った。日本ハムの孫易磊投手(18)が1日、沖縄・国頭で始まった秋季キャンプに参加。キャッチボールやランニングで汗を流した。異国での一歩目を踏み出した台湾の至宝は「雰囲気が良かったです。みんな親切で楽しかった。まずはチームの流れと練習の方法をしっかり学んでいきたいです」と、穏やかな笑みを浮かべた。

キャッチボールする孫易磊

 

しなやかな腕の振りから浮き上がるような球筋

 156キロ右腕が、大器の片鱗を見せた。キャッチボールは塁間程度の距離ながら、スピンの効いたボールを幾度となく繰り出した。しなやかな腕の振りから、浮き上がるような球筋を描き「前回から5日ぐらい間が空いていたので、きょうは近めから。またこれから(肩を)つくっていこうかなと思っています」と意気込んだ。

独特のステップでキャッチボールする孫易磊

 

朗希のように左足が〝くの字〟になる独特ステップ

 その投球フォームは、一流投手たちと通ずる。孫易磊は体重移動の際に、左足が〝くの字〟になる独特のステップを踏む。ロッテ・佐々木朗や大リーグ・メッツの千賀ら本格派投手も取り入れている動きだが、誰かの真似ではなく自然に身につけたという。「(現在のフォームは)高校1年生から。そのとき球速は上がらなかったけど安定感が増した。投げながらこういう形になったのでオリジナルです」と説明した。

金子特命コーチが独自の投法を分析

あわせて読みたい