ファイターズ
2023/09/19 23:30

引退発表の木村 2軍ラストゲームで古巣相手に二塁打

六回に代打で出場し、二塁打を放った木村(撮影・近藤裕介)

■イースタン・リーグ22回戦 西武10ー9日本ハム(9月19日、鎌ケ谷スタジアム)

六回に代打出場 両チームのファンから盛大な拍手

 鎌スタ〝最終戦〟で、快音を鳴らした。今季限りでの現役引退を表明している日本ハムの木村文紀外野手(35)が19日、2軍ラストゲームに臨み、代打出場した六回に左翼線への強烈な二塁打を放った。相手は古巣の西武。スタンドでは両軍のファンから「ありがとう」の声が飛び交い、温かい拍手が送られた。

 「うれしかったです。コールされた時に結構、拍手してもらっているなって、すごい聞こえましたし、西武側の人も僕の応援歌を歌ってくれていた。変な感じするなと思ったんですけど、ああやって球場全体で応援してもらって、最後に鎌ケ谷での試合を終えられたので良かったです」
 

六回に代打で出場し、二塁打を放った木村

 

2球目のストレートを左翼線へ 

 引退決断後の初打席。斉藤大と対戦し、カウント0ー1から2球目の直球を引っ張った。打球は左翼線ギリギリで弾み、二塁へ到達。笑顔を見せたが、「斉藤(大)もたぶん、気を使って真っすぐを投げてくれたので、ファウルにするんじゃなくて、早めに結果を出そうと思った。その結果がヒットになって良かったなと思います」と後輩を思いやった。
 

六回に代打で出場し、二塁打を放った木村

 

打席ではいつでも真剣勝負 

 九回、無死二塁の好機で回ってきた2打席目は空振り三振に倒れた。西武ベンチは総立ちで拍手。しかし、木村は真剣すぎた。「向こうに頭を下げないといけないっていうのは分かっていたんですけど、三振がすごく悔しすぎて、気付かずに今まで通り、普通に戻って来ちゃった」。ベンチ手前でチームメートらに促されて、われに返り、慌てて一礼。「1打席目で代わっておくべきでしたね」と苦笑いだ。
 

2打席目は三振に終わり、ベンチに戻る木村

 

けがに泣いた今季 木田2軍監督「復帰するたびに状態が良くなっていた」

あわせて読みたい