■パ・リーグ１９回戦　ロッテ０ー５日本ハム（８月１７日、エスコンフィールド北海道）

２試合連続のヒーローインタビュー　「めちゃめちゃ気持ちいい」

　台湾の至宝が打線に火をつけた。日本ハムの王柏融外野手（２９）が１７日、エスコンフィールド北海道で行われたロッテ戦に「８番・ＤＨ」で出場。三回の第１打席で決勝点となる先制ソロを放った。本塁打は２０２１年１０月１７日オリックス戦以来２シーズンぶり。２夜連続で、お立ち台に上がったヒーローは「めちゃめちゃ気持ちいい！」と日本語で絶叫した。

　支配下復帰後の初打席で２点三塁打をマークした前夜の勢いを、そのまま持ち込んだ。「リラックスした気持ちで打席に入って、できる限りシンプルに甘い球を狙っていこうと思っていた」との言葉通りに初球を強振。美馬のフォークを捉えると、打球は右翼後方のブルペンに飛び込んだ。手に残る感触を確かめながらダイヤモンドを一周した王は「完璧でした。興奮したし、すごくエンジョイできて良かった」と、笑みを浮かべた。
 

自ら握手の新庄監督　独特の言い回しで祝福

　新庄監督はベンチに戻った背番号９９に歩み寄り、握手を求めた。会心の一打を見届け「きのうヒーローになったし、期待して『行ってくれ』という思いで行ってもらったらね、台湾のふもと、手前ぐらいまで行きましたね」とユーモラスな表現を交えて祝福した。

六回には好機を広げる右前打　「粘って安打になった」

　育成契約から、はい上がった男に慢心は一切ない。２年ぶりの一発を放った後も集中力を保ち続け、六回にはチャンスを拡大する右前打をマークした。「しっかり粘って安打になったので、すごくうれしかった。毎日、良い結果もあれば悪い結果もある。１日が終わった時に早めに切り替えることが大事。自分を信じて、自信を持ってやっていきたい」。台湾のスターは、ひたむきに結果を追い求める。