■日本ハム３ー２ソフトバンク（２６日、ペイペイドーム）

デスパイネ斬りで流れ呼んだ

　プロ３年目でうれしい初勝利となった。同点の九回２死、デスパイネを迎えた場面で、鈴木健矢投手（２４）がマウンドに上がった。きっちりと５球目のスライダーで一飛を打たせ、勝ち越しの攻撃につなげた。

　「（初勝利は）率直にうれしいです。（２２日の）楽天戦でサヨナラホームランを打たれていた。（起用を）意気に感じて思い切っていこうと思った」。

　今季は春季キャンプ中に新庄監督から下手投げへの変更を告げられた。最初は戸惑いもあったが、しっかりと適応。「自分の中でも、しっくりきている。本当に変えて良かった」と振り返る。

　今でもビッグボスは、デスパイネに対する４球目で見せたスーパークイックや、右横手投げを交える方法など、打者を惑わすための助言を惜しまない。鈴木も「可能性を広げてくれた」と感謝を口にした。