２軍チームで改革が始まる。これまで選手の自主性に任されていた髪型に、メスが入ることになった。イースタン・リーグが開幕する１６日から、茶髪などの染髪が原則、禁止になる。稲葉２軍監督は「栗山さん（ＣＢＯ）とね、その辺はいろいろ話をして、一つ、やっぱりチームとして、『これをやる』ということを決めたいよねと。ファームは、一社会人として身だしなみという部分で、もう一度見直した方がいいんじゃないかということになって、そういうルールを決めました」と経緯を明かした。

　実績ある選手であろうと、例外は認めない。指揮官は「もう２軍にいる選手は全員です。ベテランも関係なく。茶髪にしたいのであれば、１軍に行きなさいという、大きな２軍のチームの方針を決めて、やっていこうということです」と断言した。

　今は多様性を尊重する時代であり、批判的な声も覚悟はしている。「この時代なのでね、いろいろ制限するというのは、今の時代にそぐわないかもしれないですけども」と前置きした上で、「でも、われわれファイターズは世界一のチームを目指しているので、もう一度やっぱり、一社会人としてそういうところをしっかりとやろうじゃないかという話になりました」と決意を込めた。

　「スカウティングと育成」をチーム強化の柱に掲げる日本ハムにとって、２軍にいる選手たちをどう成長させるかは最重要課題の一つ。黒髪集団がどんなプレーを見せてくれるのか、今季の鎌ケ谷からも目が離せない。