選手の入れ替わりが特に多い

　１月１４日に札幌ドームでキックオフイベントが開催された。今季は選手の入れ替わりが特に多く、サポーターにとって新戦力の顔ぶれが気になるところだった。

ＭＦ長谷川がシャドーでハマると面白い

　横浜ＦＣから移籍してきたＭＦ長谷川竜也。小柄だが技術があり速さもある。ＦＷ小柏の穴を埋めるべく獲った選手である。小柏ほどのスピードはないが、経験があり狭いスペースでも仕事ができる。これまで新戦力の顔ぶれはＦＷ鈴木武蔵以外「？」の印象があったが、長谷川がいてくれるので少し安心した。シャドーでうまくハマってガチャガチャかき回してくれると面白い。

ＤＦ田中駿汰の１０番には驚いた

　各チーム、今季のメンバーを発表しているが、驚いたのは札幌から２人を引き抜いたＣ大阪。ＤＦ田中駿汰が１０番を背負ったことだ。ボランチでの起用が示唆されているが、まさかの１０番。空き番号だったそうだが、それでも１０番を与えることはクラブとして期待している証し。ボランチが１０番を付けるということは攻撃に絡んでいくことを意味する。本人もそれを希望していた。札幌でもボランチをやらせてあげれば良かったのに…。今季のＣ大阪戦が楽しみだ。

沖縄キャンプでやるべきことは

　チームは一次キャンプ地の沖縄に入った。２月１０日まで、まずは１シーズンを戦える基礎体力の強化、新戦力の見極め、そして戦術の浸透が図られる。ペトロヴィッチ監督のやり方は、練習試合を多く組んでゲームをこなしながらコンディション、戦術理解を高めていく。ボールを使わない素走りは少ないと思うが、ボールを使ったランニングやゲーム形式で負荷をかけるトレーニングはかなり厳しい。

この時期は結果を求めない、気にすることはないが

　私たちの頃は筋トレやランニングで蓄えた筋力や走力を実際にゲームで使える体に変換する作業が必要だった。しかしペトロヴィッチ監督の場合、ボールを使ったサッカー本来の動きが多いので、変換作業はほとんど必要ないと思う。すんなりゲームに入っていけるのでは？　

　だが、例年のキャンプで組まれる練習試合の結果はあまり思わしくない（笑）。この時期は結果を求めていないので必要以上に気にすることはないが、今季はチームが大きく変わるので、勝って少し自信を付けていった方がいいだろう。